富士山は、世界の山々と比べれば低いものの、甘く見ると痛い目に遭う本格的な登山道です。万全な防寒・装備の準備を整え、規制やマナーといったルールをきちんと守って安全に楽しみましょう。富士登山のために知っておくべき8つの要点をご紹介します!
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目次
- 富士山にはいつ登れる?おすすめの時期は?
- 初心者でも安心の富士登山道
- 富士登山のための準備1 -用意すべき持ち物(装備)・服装-
- 富士登山のための準備2 -登山計画をたてる-
- 富士登山のための準備3-【2026年度必読!】吉田ルートを利用の場合は通行予約を
- 富士登山のための準備4 -アクセス方法の確認-
- 富士登山で禁止されていること
- 富士登山の後は温泉で疲れを癒そう!富士眺望の湯ゆらり
- 富士登山後はゆっくり宿泊&富士五湖観光を楽しむ!富士緑の休暇村
富士山にはいつ登れる?おすすめの時期は?

みなさんがイメージする「富士山」はおそらく雪化粧をした富士山ではないでしょうか?
富士山は冬の時期(12月~3月)遠くから見てもわかるように、山頂から雪に覆われており一年中登山ができるわけではありません。登山初心者はもちろん上級者も冬季の登山は大変危険です。また、7月~9月までの富士登山シーズン中は多くの山小屋やトイレなど設備が整いますが、期間外は営業していないので、休憩の方法や携帯トイレを持参する必要があります。シーズン外や冬季の登山は非常に危険なので控えましょう。
富士山登山で登山道が解禁される山開きは山梨県側、静岡県側で日程が異なります。4つあるルートの富士山の開山日は、例年山梨県側(吉田ルート)が7月1日、静岡県側(富士宮ルート・須走ルート・御殿場ルート)が7月10日になっており、閉山日は共通して9月10日になっています。
富士登山のおすすめは7月下旬~8月下旬です。富士山に登るならご来光や眼下に広がる雄大な眺めを満喫したいですよね。山開きしたばかりの7月上旬は、まだ梅雨の時期ということもあり、せっかく登っても雨で山頂からの雄大な景色を眺めも見ることができないこともあります。但し、梅雨が明けてからの土日やお盆中は、大勢の登山者で賑わい大変混雑します。夜間には登山者のライトで登山道の形がくっきり浮き出る事でも有名です。スケジュールの都合が合えば、土日やお盆中を避け平日に登山することをおすすめします。

また、夜通しで一気に富士山頂を目指す弾丸登山(Bullet climbing)は危険です。十分な休息を取らず高峰を目指す為、体調を崩す方が後を絶ちません。また、疲労している状態での夜間登山は事故を起こす危険性が高い為、安全な登山行程を必ず計画して富士登山に挑みましょう!
初心者でも安心の富士登山道

富士山には4つの異なる登山道があり、登山者のレベルや経験によっておすすめのルートが異なります。富士登山初挑戦でも安心のおすすめルートは山梨県側の「吉田ルート」です。「吉田ルート」は富士スバルライン五合目から出発し山頂まで通常6時間程かかるルートです。他の登山道と比べて山小屋も多く休憩も取りやすいので安心です。また、富士スバルライン五合目には富士山にちなんだグッズが豊富な売店やレストランもあり多くの観光客で賑わいます。登山初心者の方は、富士山に登らなくても、五合目観光だけでも十分に楽しめますよ!
富士登山のための準備1 -用意すべき持ち物(装備)・服装-

よく軽装で登山をしている海外からの観光客を見かけますが、富士山の標高は3,776メートル。山頂の気温は夏でも0度前後、夜間やご来光前の明け方は氷点下になることもあります。「世界の山と比べれば低い」と油断せず、服装や持ち物など万全な準備を整えて挑みましょう。
両手を自由に使えるよう、しっかりとした登山用リュックサック(ザック)を準備し、天候の急変に備えて防水カバー(ザックカバー)も用意しておくと安心です。
服装・必須アイテムについて

富士山は標高が高くなるにつれ気温が低下するため、薄手で速乾性のあるアンダーシャツ、長袖シャツ、前開きで脱ぎ着しやすいフリースなどの防寒着といった順に重ね着しましょう。山頂でご来光を待つのであれば薄手のダウンジャケットや手袋を準備しておくと安心です。靴は足首が隠れるようなハイカットの登山靴やトレッキングシューズが、砂利などが入りにくく怪我の防止になります。新しく購入した場合は、事前に何度も履いて慣らしておくこと、また靴下はクッション性のある少し厚手のものを履くと靴擦れを防ぐことができます。
⚠️⚠️⚠️注意⚠️⚠️⚠️
防寒具・上下セパレート式の雨具・登山に適した靴の3点全てを持っていないと五合目のゲートは通行できません。必ず事前に準備しましょう。
■アンダーウェア:薄手で速乾性のあるもの
■シャツ:長袖のトレッキングシャツなど
■靴・靴下:足首が隠れるハイカットの登山靴やトレッキングシューズ、クッション性のある厚手の靴下(靴擦れ防止)
⚠️ スニーカーやサンダルでの登山は大変危険なため不可です!新調した靴は事前に履き慣らしておきましょう。
■雨具:上下セパレートタイプの雨具
■防寒着:前開きで脱ぎ着しやすいもの。山頂は夏でも0℃以下になることもある為、ダウンジャケットや手袋などは必ず用意すること
■水:高山病を防ぐためにこまめな水分補給が重要です。
■ヘッドランプ:夜間登山やご来光を目指す方は必須です。
■その他:ごみ袋、現金(カードが使えない山小屋が多い為)、おやつ、日焼け止めなど
全てを用意するのが大変な方は、富士山登山向けセットをレンタルすることも可能です!
そらのした:https://www.soranoshita.net/fuji-climbing/
La Mont:https://lamont.jp/item/
やまどうぐレンタル屋:https://www.yamarent.com/
富士登山のための準備2 -登山計画をたてる-

富士山の登山道は山梨県側の吉田ルートのほか、静岡県側の富士宮ルート、御殿場ルート、須走ルートがあり、どの登山口から登るかによっても計画は変わります。山梨県側の吉田ルートは東京や神奈川などからのアクセスがよく、山小屋や救護所の数も多いため富士登山初心者でも安心して登れるルートです。富士登山者全体の6割が利用する人気ルートのため、混雑する週末や連休はできるだけ避けるのが登頂のポイント。天気予報をしっかり確認し、雨天や悪天候が予想されるときは延期しましょう。富士山の山頂を目指すために、山小屋を利用した1泊2日の計画がおすすめです。山小屋は夜間に到着しても入れない場合があるため、利用する際は利用時間などを確かめましょう。混雑時は予約がないと宿泊できない場合もありますので、予約が必要かどうかも確認しておくと安心です。
富士登山のための準備3-【2026年度必読!】吉田ルートを利用の場合は通行予約を

2026年度も山梨県側の吉田ルート(7/1~9/10の期間)で弾丸登山や混雑対策として登山規制が開始されます。
これにより、午後2時~翌午前3時までの間は、五合目の登山道入口ゲートが封鎖され登山はできません。
また、1日の登山者が4,000人に達した場合は通行が規制され登山できません。通行には事前決済にて予約が可能ですので、事前に予約をした方が安心です(通行料4,000円)。
■通行料:4,000円/1人(1回)
⚠️安全に山頂を目指すためには、山小屋に宿泊するプランが強く推奨されています。山小屋に宿泊しない場合、早朝に五合目を出発し、日中のうちに下山する『日帰り登山』という選択肢もあります。ただし、山頂でのご来光は諦めなければならないほか、強靭な体力が必要となるため十分な注意が必要です。初心者の方は、山小屋に宿泊するプランを選びましょう!
「山小屋」の予約は、「通行」の予約と別です。「通行」の予約をしたら、必ず「山小屋」の予約もしましょう!
富士登山のための準備4 -アクセス方法の確認-
【自家用車・レンタカーでお越しの方】

富士登山期間中、吉田ルート・富士宮ルート・須走ルートではマイカー規制が実施されるため、一部の車両を除き富士山五合目まで自家用車・レンタカーで通行することはできません。マイカー規制期間中は山麓の駐車場で富士山五合目行のシャトルバス(有料)に乗り換えましょう。マイカー規制期間中、吉田ルートを利用される方の乗り換え駐車場は「富士山パーキング」です。
■駐車料金:1台/1回 1,000円(※富士山五合目までのシャトルバス料金は含まれていません)
■マイカー規制期間:2026年7月3日(金)18:00~ 9月10日(木)18:00まで
シャトルバス往復運賃(富士山パーキング⇔富士山五合目):大人 2,500円 子ども(小学生以下)半額 ※2026年度未定
EV車(電気自動車)やFCV車(燃料電池自動車)は規制の対象外となりますが、事前に必ず富士山パーキングで「電気自動車等確認証」を発行してもらってください。発行には車検証が必要です。
【公共交通機関をご利用の方】

自家用車・レンタカーでなく、バスや電車でお越しの方は、富士山駅や河口湖駅より富士スバルライン五合目行のバスをご利用ください。
通常往復運賃:大人 3,000円 子ども 1,500円(片道:大人 1,950円 子ども980円)※2026年度往復運賃未定
富士北麓駐車場「富士山パーキング」

マイカー規制期間中は「富士山パーキング(旧富士北麓駐車場)」から富士山五合目行きの登山バスに乗り換えます。1,400台収容の駐車場ですが、お盆休みや連休には満車になることもありますので、混雑日に富士登山を計画している場合は時間に余裕をもって行動することをおすすめします。富士山五合目のライブカメラ映像をリアルタイムで確認できるので、シャトルバスに乗り換える前に必ず天気をチェックしましょう。

また、富士山パーキング内には観光案内所も併設されていますので、富士山周辺のレジャーや観光情報、下山後に立ち寄りたい温泉や宿泊施設などの情報収集にも最適です。
富士登山で禁止されていること

富士山がある富士箱根伊豆国立公園エリアは、天然記念物や史跡が多く、この貴重な自然や歴史的資源を守る為、規制がかけられています。特に富士山五合目より上は「特別保護地区」に指定され、より厳しい規制がかけられています。
特別保護地区で下記に記載した行為を行った場合、五年以下の懲役若しくは禁錮又は百万円以下の罰金等の罰則を科せられる場合があります。
【禁止事項】
1.動植物の採取禁止
2.溶岩や石の持ち出し禁止
3.落書きの禁止
4.テント設営や焚火の禁止
5.ペット等の放し飼い禁止
6.弾丸登山
7.ゴミは捨てずに持ち帰る
富士登山関連サイト
富士登山の後は温泉で疲れを癒そう!富士眺望の湯ゆらり

富士眺望の湯ゆらりは、富士山の眺望が抜群の2種類の露天風呂の他、炭酸泉や洞窟風呂など全16種類のお風呂が揃う日帰り温泉施設です。富士山パーキングをご利用の方には、特別クーポンを配布。富士登山を楽しんだ後は、今登ってきたばかりの富士山を眺めながら、お風呂でゆっくりお過ごしください。
富士登山後はゆっくり宿泊&富士五湖観光を楽しむ!富士緑の休暇村

富士緑の休暇村は、富士眺望の湯ゆらり隣接の大型宿泊施設です。富士登山も富士五湖観光も楽しみたい方は、是非富士緑の休暇村にご宿泊ください!
よくある質問
Q1. 初心者ですが、ガイドツアーに参加した方が良いですか?個人でも登れますか?
初心者でも安心な「吉田ルート」は、山小屋や救護所が多く一本道のため、事前の準備と計画をしっかり立てれば個人でも十分に登頂可能です。ただし、山の天候は急変しやすく、高山病のリスクもあります。体調管理やペース配分に不安がある方、また海外からの観光客で日本の登山ルールに慣れていない方は、経験豊富なガイドが同行するツアーの利用もおすすめです。
Q2. 万が一、途中で体調が悪くなったり怪我をしたりした場合はどうすればいいですか?
無理をせず、最寄りの山小屋に救護を求めるか、登山道を下山してください。特に吉田ルートには「救護所(七合目・八合目など)」が設置されており、医師が常駐している期間もあります。また、激しい頭痛や吐き気などの高山病の症状が出た場合は、標高を下げる(下山する)ことが最も効果的な治療法です。絶対に無理をして山頂を目指さないでください。
Q3. 通行予約(4,000円)をしていれば、山小屋の予約は不要ですか?
いいえ、「通行予約」と「山小屋の予約」は完全に別のものです。
安全な登山のために山小屋へ宿泊する場合は、必ず各自で事前に山小屋の予約を行ってください。また、2026年度も午後2時〜翌午前3時は五合目のゲートが封鎖されるため、山小屋の予約がない方は、夜間の登山(弾丸登山)ができませんので十分ご注意ください。