冬の樹氷で有名な山形県・蔵王温泉ですが、夏は標高900mの快適な避暑地へと姿を変えます。絶景ロープウェイやトレッキングなどのアクティビティ、夏こそ爽快な名湯、温泉街の絶品グルメまで、グリーンシーズンの魅力を分かりやすくご紹介します。
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目次
- 日本屈指の名湯・蔵王温泉|強酸性硫黄泉の魅力
- 冬のスキーだけじゃない!春・夏・秋を満喫するアウトドア&自然体験
- レトロな街並みを歩く!名物グルメとお土産が集まる温泉街「高湯通り」
- 蔵王名物ジンギスカンから老舗の寿司まで!山形の絶品ディナー&ランチ
- 蔵王温泉へのアクセス情報
- 四季を通じて楽しめる名湯・蔵王温泉
日本屈指の名湯・蔵王温泉|強酸性硫黄泉の魅力

標高およそ900mに位置する山形県・蔵王温泉は、約1900年の歴史を持つ名湯です。日本でも珍しいpH1.3前後の強酸性の硫黄泉は皮膚の古い角質や皮脂を優しく落とし、血行を促進する働きがあることから、「美肌の湯」「石鹸いらずの湯」と言われています。1958年に日本の国民保養温泉地にも指定されており、毎分5,900ℓという豊富な湧出量があります。

さらに、蔵王温泉は暑い時期でもさっぱりと入浴できるのが魅力で、トレッキングやハイキング後の汗を流すのに最適です。良質な温泉とアウトドアアクティビティを一度に楽しめるのも、蔵王ならではの醍醐味といえるでしょう。
冬のスキーだけじゃない!春・夏・秋を満喫するアウトドア&自然体験
蔵王と聞くと「スノーモンスター」こと、樹氷をイメージする方が多いかもしれません。しかし、雪解けを迎えた春から夏、そして秋にかけての蔵王は、瑞々しい新緑や高山植物、避暑地ならではの爽やかな気候を存分に楽しめる絶好のシーズンです。ここからは、グリーンシーズンにぜひ足を運びたい3つのおすすめアウトドア体験をご紹介します。
神秘の「ドッコ沼」を目指す!初心者から楽しめる高原トレッキング

蔵王中央ロープウェイでアクセス可能な蔵王中央高原は、真夏でも涼しくグリーンシーズンを代表する人気スポット。標高1,300mに位置し、平地より約10度ほど気温が低いため、快適にハイキングが楽しめます。
大きく分けてコースは3つ。
・ドッコ沼コース(所要時間40分)
・不動滝コース(ドッコ沼より所要時間60分)
・トレッキングコース(所要時間2〜2.5時間)

旅のメインとしておすすめの「トレッキングコース」は、豊かな自然の中で冒険気分を味わえます。鳥兜(とりかぶと)駅から片貝沼やうつぼ沼、五郎岳展望台、ドッコ沼など、木々が生い茂る自然を探索し、大人の足で2〜2.5時間ほどで周遊することができます。

どのルートでも最終地点となるドッコ沼は、光の加減によって青や緑、エメラルドグリーンへと表情を変える神秘的なスポット。風のない日には水面が鏡のように周囲の木々を映し出し、思わず足を止めて見入ってしまう美しさです。

また、中央ゲレンデの一部に、2026年6月からマウンテンバイクコースを新設。マウンテンバイクを持ち込んでも、現地でレンタルすることもできるため、初心者から上級者まで気軽に爽快なライドを楽しめます。

さらに鳥兜駅構内には、標高にちなんで名付けられたカフェ「SORAMADO cafe 1387-ISAHANA」があり、ウッドデッキの「霧氷テラス」が併設しています。トレッキングやマウンテンバイク体験後には、美しい景色を見渡しながら、穏やかなカフェタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。
山形の連峰や街並みを見渡す絶景!「蔵王ロープウェイ」で爽快な空中散歩

蔵王に3つあるロープウェイのうち、絶景と自分好みの自由時間が楽しめるのが「蔵王ロープウェイ」。出発地点の「蔵王山麓駅」から終点の「地蔵山頂駅」まではおよそ17分の空中散歩を楽しめます。

車窓からは、蔵王温泉街や山形盆地、その先に連なる朝日連峰、吾妻連峰まで一望できます。標高が上がるにつれて見える範囲や植物の種類が移り変わり、空中散歩そのものが特別な時間として刻まれます。

ただし、標高1,661mの地蔵山頂駅は温泉街と比べて気温10度ほど低くなります。真夏でも肌寒く感じることがあるため、薄手の羽織ものなど、防寒具を持参すると安心です。

ロープウェイの乗り継ぎ駅・樹氷高原駅では、連峰や市街地を見渡せる「百万人テラス」があります。澄んだ空気の中で景色を眺めたり、読書や写真撮影、周辺の散策を楽しんだりと、思い思いの贅沢な時間を過ごすことができます。

ロープウェイで気軽にアクセスできるため、本格的なトレッキングが難しい小さな子供連れやシニアの方でも、蔵王ならではの雄大な自然を存分に堪能できるでしょう。
満天の星空と夜景に感動!期間限定の夜間ロープウェイ運行

夏の蔵王をさらに満喫するなら、夜に運行されるロープウェイにも注目です。山形市街の美しい夜景と満天の星空が同時に楽しめるナイトクルージングプランが、期間限定で登場します。

山頂テラスから、視界いっぱいに広がる夜景を楽しむのはもちろん、「百万人テラス」に設置されたハンモックでゆったり寛ぎながら、満天の星を眺める特別な体験ができます。
レトロな街並みを歩く!名物グルメとお土産が集まる温泉街「高湯通り」
昼は高原の美しい風景に心を洗われ、夜は煌めく星空に魅了される蔵王。そんな大自然に溢れた旅の合間にぜひ立ち寄りたいのが、どこか懐かしい情緒が漂う温泉街です。
高湯通りの歩き方

蔵王温泉街のメインストリート・高湯通り。道中にはグルメやお土産店、日帰り入浴スポットなどが軒を連ね、歩いているだけで風情が感じられます。

緩やかな坂道を登ると、酢川温泉神社の参道へ。目の前には229段の石段が続き、温泉街を見守るような静かな空気をまとっています。しんと静まり返った夜散歩や、入浴施設からのちょっとした散策に寄り道したいスポットです。

高湯通りのちょうど中心には、源泉掛け流しの「下湯共同浴場(しもゆきょうどうよくじょう)」があります。料金箱に300円を入れるだけで、誰でも気軽に立ち寄り湯を堪能できます。

また、建物の外には無料で利用できる「手湯」や「足湯」もあり、気軽に温泉を楽しむことができます。温泉街周辺を流れる川・酢川(すかわ)のエメラルドグリーンの川面や、立ち上る白い湯けむり、硫黄の香りを五感で楽しみながら、のんびりと散策を楽しんでみてください。
100年続く伝統の郷土和菓子「いが餅」を味わう!老舗の和菓子店「おおぎや」

蔵王温泉の必食グルメの1つ目が、100年前から温泉街で作られているご当地グルメ「いが餅(稲花餅)」。もち米の生地であんこを包み、笹の葉にのせた一口サイズのお餅で、食べ歩きにもお土産にもぴったりな一品です。

高湯通りに位置する「稲花餅の里・湯の花製造販売 おおぎや」のいが餅は、もっちり弾力ある生地とほのかに塩気が効いたあんこがクセになる美味しさです。温泉や散策を楽しんだ後の身体にも嬉しい和菓子です。

店の前には「湯けむりテラス」があり、湯けむりを眺めながら味わうこともできます。繁忙期には夕方前に完売してしまうため、確実に味わいたい方は、お昼頃までに来店すると良いでしょう。
作りたての饅頭とアイスが融合!「湯ノ香」の新感覚和スイーツ

高湯通りの入り口に店を構える「湯ノ香」は、自家製の高湯饅頭で知られる人気店。温泉饅頭は、粉から生地を練り、手間暇かけて作られています。
中でも人気を集めているのは、オリジナルスイーツの「饅頭アイス」や「饅頭パフェ」です。

高湯饅頭が丸ごと1個トッピングされた「饅頭アイス」は、見た目も唯一無二で、思わず写真を撮りたくなる可愛らしさです。

また、「饅頭パフェ」はグラス越しにバニラ・抹茶アイス、白玉や生クリームがバランスよくトッピングされた和洋折衷の一品です。もっちりとした饅頭の皮や、アイスに合うあんこの優しい甘みに、お店のこだわりが感じられます。

店内のカウンター席からは、酢川を望むことができ、暑い夏でも心地よい涼を感じられます。散策や湯巡りでほてった身体をクールダウンしたい時に、ぜひ立ち寄りたい一軒です。
蔵王名物ジンギスカンから老舗の寿司まで!山形の絶品ディナー&ランチ
高原でリフレッシュし、温泉で汗を流し、温泉街をゆったり歩いてひと休み。そんな蔵王旅の締めくくりに欠かせないのが、山形ならではの食を堪能する時間です。蔵王エリアには、実は元祖とも言われる「ジンギスカン」をはじめ、地元食材を活かした個性豊かな名店が揃っています。
蔵王名物ジンギスカンと手打ちそばを堪能できる名店「かしぇる」

蔵王ならではのランチやディナーを楽しみたいなら、温泉街からほど近い場所にある「かしぇる」は外せません。昼は手打ち蕎麦、夜はジンギスカンを目当てに多くの人が足を運びます。

店内は、誰もが安心して寛げるアットホームな雰囲気。初めてジンギスカンを食べるという方でも、スタッフが美味しい焼き方やおすすめの食べ方を丁寧に教えてくれるため、リラックスして食事が楽しめます。

看板メニューのジンギスカンは、旨みたっぷりのラム肉と野菜が楽しめる一品。オリジナルの甘めの特製だれが素材の美味しさを引き立て、箸が止まらなくなる味わいです。

数量限定の蕎麦は、風味の豊かさと甘みが特徴の山形県産のブランド蕎麦粉「最上早生」を使用。コシがありながら喉越しは軽やかで、まずはシンプルに「もりそば」で味わいたい逸品です。昼のランチタイムから、香り豊かなお蕎麦と熱々のジンギスカンを贅沢に両方堪能できる、蔵王の食を代表する名店です。
大将と女将が迎える、温泉街で愛される老舗寿司店「喜らく寿司」

1964年創業の「喜らく寿司」は、蔵王温泉街で長く愛されてきた老舗寿司店。夕方から深夜まで営業しており、温泉や観光を楽しんだ後のディナーにぴったりです。

老舗ながら店内の雰囲気は気取らず、大将や女将との会話を楽しみながら食事ができるのも魅力。提供される寿司は、大ぶりなネタが特徴で、日本屈指の港町・宮城県の塩釜から仕入れる新鮮な海の幸を味わえます。

また、お寿司と合わせて味わいたいのが、山形の郷土料理「からから汁」と「だし」です。からから汁は、豚汁をベースに酒粕や唐辛子、芋がらなどを加えた一杯で、食欲が増すピリッとした辛さが絶妙です。山形の家庭料理として親しまれる「だし」は、きゅうりやミョウガなどを刻んで和え、味付けをしたもの。さっぱりとした味わいが爽やかな一品です。

席数に限りがあるため、訪れる際は事前予約がおすすめです。
蔵王温泉へのアクセス情報
電車・バス(公共交通機関)を利用する場合

| ルート | アクセス方法 |
| 東京方面から山形駅まで(山形新幹線ルート) | 東京から山形新幹線「つばさ」で約2時間30分 |
| 仙台方面から山形駅まで(JRまたは高速バスルート) | JR仙山線を利用して約1時間30分。または、仙台駅前から運行している高速バス(宮城交通/山形交通)で約70分 |
| 山形駅から蔵王温泉まで | 路線バス(山形交通)で片道約40分(「蔵王温泉バスターミナル」下車) |
※運賃や運行スケジュールは、各公共機関の公式サイトで最新の情報をご確認ください。
自動車(レンタカー・マイカー)を利用する場合
| ルート | アクセス方法 |
| 東京から蔵王温泉まで | 首都高速都心環状線・東北自動車道(または常磐自動車道)などを経由して約360km〜390km、約4時間30分〜5時間 |
| 山形駅から蔵王温泉まで | 一般道を利用して約17km、約30分 |
| 仙台駅から蔵王温泉まで | 山形自動車道などを経由して約75km、約1時間15分〜1時間30分 |
【現地での移動】坂道も楽々!「蔵王温泉シェアサイクル」
蔵王温泉内の移動には、電動アシスト付きのシェアサイクル(有料)が便利です!ポート設置場所やご利用方法の詳細は、「蔵王温泉シェアサイクル」(山形市公式サイト)をご覧ください。
※なお、11月下旬~4月は冬期間のため運用休止予定です。
※蔵王温泉地内の自転車は蔵王温泉地内のみでご利用いただけます。蔵王温泉街の域外に出てしまうと返却手続きができませんのでご注意ください。
四季を通じて楽しめる名湯・蔵王温泉
蔵王温泉は、四季を通して自然・温泉・グルメを楽しめる高原リゾート。トレッキングやロープウェイで絶景を満喫し、名湯でリフレッシュしたあとは、温泉街で地元の味を堪能できます。日本の自然と文化を一度に味わえるおすすめのエリアです。
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