夏の古都・奈良を代表する風物詩として親しまれている「なら燈花会」。毎年8月になると、奈良公園一帯がろうそくに包まれ、幻想的な景色が広がります。1999年に始まったこのイベントは、今では奈良を代表する夏の祭典として多くの人々を魅了しています。
8月5日から14日まで約2万本のろうそくが奈良公園一帯に灯される10日間。東大寺や興福寺、春日大社、浮見堂など、世界遺産や歴史ある名所がやわらかな灯りに包まれ、昼間とはまったく異なる幻想的な表情を見せます。

燈花会の魅力は、その「静けさ」です。花火大会のような華やかさではなく、聞こえてくるのは虫の声や風に揺れる木々の音、時折響く鹿の愛らしい鳴き声、そしてろうそくの炎がゆらめく穏やかな時間。古都ならではの落ち着いた夜をゆっくりと楽しむことができます。

「燈花」とは、ろうそくの灯芯に花が咲いたように見える現象で、古くから縁起が良いとされてきました。その名のとおり、なら燈花会には「人の心を照らす灯り」という願いが込められ、多くのボランティアの手によって一つひとつのろうそくが丁寧に灯されています。

会場ごとに見える景色も異なります。水面に灯りが映る浮見堂、幻想的な鏡池、春日大社へ続く光の参道など、それぞれが異なる美しさを演出します。夕暮れには、灯りのそばで静かにたたずむ鹿の姿に出会えることもあり、奈良ならではの夏の情景を楽しめます。

派手な演出ではなく、やさしいろうそくの灯りだけで人々を魅了する「なら燈花会」。今年の夏は、昼間とは違う幻想的な古都・奈良をゆっくり歩いてみませんか。
今年は「ほの灯りライブ」が8/6、8/7に開催します。(観覧無料)
出演者:梅本佳余(サックス奏者)、饗場公三
詳しい情報は「なら燈花会」の公式ホームページをご参照ください。
会場アクセス
近鉄奈良駅から奈良交通バスで「氷室神社・国立博物館前」で降車すると便利です。
(燈花会は奈良公園全体で開催しています)