岡山・牛窓の海辺に、火災を乗り越えて再オープンした「Stay&Cafe Akebono」。壁一面の映像に包まれるカフェ、名物のランタンパフェ、ビーチまで徒歩約30秒の漁師の宿を紹介します。
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目次
- 約50年続く海辺の宿が、新しくなって再スタート
- 壁いっぱいの映像に包まれる!プロジェクションマッピングカフェ
- カフェの食事メニューも新しくなりました
- 看板スイーツ「ランタンパフェ」で幻想的な時間を
- 海を感じる客室は全3部屋
- 漁師が営む宿ならではの、心地よさと海の幸
- 条件が合えば、青く光る「ウミホタル」にも出会えます
- これからがもっと楽しみな、宿とカフェ
約50年続く海辺の宿が、新しくなって再スタート

牛窓で約50年続いてきた海辺の宿「あけぼの」。2023年にプロジェクションマッピングカフェが加わり、「民宿&Cafe Akebono」として新しい一歩を踏み出しました。しかし翌年の8月、近くの建物からの火災で施設が焼けてしまいました。その後、約2年をかけて再建し、2026年8月に「Stay&Cafe Akebono」として再オープンしました。

オーナーで漁師の上田稔さんは、こう話します。「火災のあと、新しい土地や空き物件も探しました。家族で何度も話し合い、同じ場所で再建することを選びました」。カフェのマスターである上田翔吾さんは、次のように語ります。「Instagramなどで、たくさんの人が応援してくれました。その声のおかげで、もう一度がんばろうと思えました。家族や周りの人に支えられて、新しいスタートを切ることができました」。

新しい建物には、岡山県産の木材をたっぷり使っています。木の香りに包まれる、あたたかい空間です。カフェは天井を高くし、椅子も高めのものにして、年配の方や車いすの方も過ごしやすいようにしました。宿は部屋数を減らす代わりに、1部屋を広くして、泊まれる人数を増やしました。新しい「Akebono」は、幅広い世代がくつろげる場所になっています。

壁いっぱいの映像に包まれる!プロジェクションマッピングカフェ

1階のカフェは、3面の壁に映像を映し出す、めずらしいスタイルで人気を集めてきました。再建後は天井が高くなったため、スクリーンが以前より大きくなりました。音響にもこだわり、映像の世界にさらに深く入り込めます。

海辺のカフェですが、窓の外の海は見せません。星がいっぱいの夜空、打ち上げ花火、青空、森など、さまざまな映像の中でゆっくり過ごせるのが特徴です。翔吾さんは「季節によって映像が変わります。たとえば夏は自然の中で過ごしたいけれど、虫や天気が気になる、という方にも楽しんでもらえます」と話します。30種類以上の映像から、季節やイベントに合わせて選んで上映しています。
カフェで非日常の時間を楽しんだあと、外に出ると、目の前には瀬戸内海の景色が広がります。映像の世界と本物の海の景色を一度に楽しめる、貴重な場所です。
カフェの食事メニューも新しくなりました


食事メニューも、さらに充実しました。翔吾さんは「唐揚げは、もともと人気がありました。そこにチキン南蛮やヤンニョムソース(韓国の甘辛いソース)のメニューを加えて、ボリュームを出しました。特に若い方に満足してもらっています」と話します。


一方、オーナーがこだわったのは、体にやさしいメニューです。「年配のお客さんから『油ものは控えたい』という声がありました。そこで、以前ホットサンドで出していた自慢の出汁巻き(だしを入れた日本の卵焼き)を、ごはんと汁物が付く定食にしました」。それでも、年配のお客さんががっつり食べる姿もよく見かけるそうです。「元気な方が多くて、思っていたより食べてくれるので、うれしいです」と、2人は笑顔で話します。
看板スイーツ「ランタンパフェ」で幻想的な時間を

プロジェクションマッピングと同じくらい人気なのが、看板メニューの「ランタンパフェ」です。翔吾さんは「暗い空間でランタンを生かして、映像と合わせたら面白いのでは、と親子で話したのが始まりです」と教えてくれました。ランタンのランプ部分が、そのままパフェの器になっています。以前からSNSで話題のメニューです。下から光が当たると、パフェが美しく輝き、思わず写真を撮りたくなります。
パフェの中には、旬のフルーツやクリームがぎっしり入っていて、見た目が華やかなだけでなく、食べごたえも十分です。壁いっぱいに広がる星空や、木もれ日の映像に包まれて味わうと、まるで物語の中に入ったような特別な時間になります。
海を感じる客室は全3部屋


建物の2階は宿です。客室には岡山県産の木材をたっぷり使っています。以前は畳の部屋でしたが、今は全室がフローリングとベッドになりました。オーナーは「人数が多いときは、2段ベッドとして使えるタイプもあるので、状況に合わせて対応できます」と話します。全3部屋のうち2部屋には、海が見えるバルコニーがあり、バーベキューもできます。海辺ならではの過ごし方が楽しめそうです。各客室には、風呂・トイレ・テレビ・冷蔵庫があります。釣り場までは歩いて約1分、ビーチまでは約30秒です。海のそばでゆっくり過ごしたい人にぴったりの場所です。
漁師が営む宿ならではの、心地よさと海の幸


海辺の宿では、食事も大きな楽しみです。漁師でもあるオーナーが、季節の魚介を使って料理をつくります。以前から評判で、何度も訪れるリピーターも多くいます。
条件が合えば、青く光る「ウミホタル」にも出会えます

宿泊客だけの特別な体験が、夜の海辺でのウミホタル観察です。ウミホタル(英語で sea firefly)は、体長2ミリほどの小さな甲殻類(エビやカニの仲間)です。海に光る小さな生き物として知られる「夜光虫」(プランクトン)とは別の生き物です。オーナーは「刺激を受けると、本当にきれいな青い光を出します」と話します。
観察できるのは、4月から11月ごろです。波と風がおだやかで、月明かりが弱い夜だけに、姿を見せてくれます。宿の建物の前の海岸が、ウミホタルのいる場所です。興味のある人には、オーナーが声をかけて案内しています。神秘的な光を近くで見られる、ここに泊まる人だけの贅沢な体験です。
これからがもっと楽しみな、宿とカフェ

新しくなった「Akebono」は、これからも進化を続けます。翔吾さんは「今後は、客席の照明と映像を細かく合わせた演出にしたいです。牛窓で活躍する同世代のカメラマンやクリエイターと、オリジナルの映像もつくりたいです。地域を元気にする拠点にもしたいです」と話します。隣のビーチを生かしたスペースの使い方や、プロジェクターを使ったカフェの貸切など、アイデアも広がっています。
取材で聞いた、オーナーの言葉が心に残りました。「宿の創業者である父が、牛窓の海がほんのり明るくなる、1日の始まりの景色に感動して、『あけぼの』(日本語で夜明けの意味)と名付けました。その名前を受け継いで、新しく始めます」。心地よい潮風の中で、訪れる人の記憶に残る時間を届けてくれる宿とカフェです。牛窓の海と、幻想的な映像の世界を、ぜひ一緒に楽しんでみてください。
【Stay&Cafe Akebono】
所在地:岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓2378-2
営業時間(宿):チェックイン16:00/チェックアウト10:00
営業時間(カフェ):11:00〜18:00(L.O.17:30)
TEL:0869-34-5113(宿・カフェ共用)
休業日:不定休駐車場:あり
※休業日・宿泊予約・食事利用などは、事前に公式Instagramまたは電話でご確認ください。
※宿泊、合宿料金などは公式サイトをご確認ください。
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