夏の夜、無数の灯りがゆらゆらと揺れる。水面を流れる万灯は静かに輝き、遠くからは太鼓の音と笑い声が聞こえてくる。名古屋から30分の場所に、深く日本の夏を感じられる祭りがあります。この記事を読めば、あなたもきっと大垣に行きたくなるはずです。
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目次
- 水都まつりとは? ―豊かな水の都が育んだ、夏の祭典―
- 水都まつりの魅力 ―灯りと踊りが織りなす、忘れられない夜―
- 楽しみ方・おすすめの過ごし方 ―水都まつりを100%満喫するプラン―
- 周辺スポット
- 基本情報・アクセス
水都まつりとは? ―豊かな水の都が育んだ、夏の祭典―

岐阜県の西部に位置する大垣市は、古くから「水の都」と呼ばれてきました。地下から自然に水が湧き出る自噴水が豊富で、市内には清らかな水路や川が網の目のように張り巡らされています。水はこの地の人々の暮らしに深く根ざし、農業を支え、文化を育み、そして独自の食文化まで生み出してきました。
「水都まつり」は、その名の通り、大垣の水の恵みに感謝するお祭りです。毎年8月上旬の3日間にわたって開催され、大垣駅通りや水門川沿いの一帯が祭りの舞台となります。
祭りの歴史と文化的背景
水都まつりは、大垣の地域振興と市民の交流を目的に生まれた祭りで、今日では地元市民はもちろん、岐阜県内外から多くの観光客が訪れる夏の一大イベントへと成長しました。祭りの中核を担う「大垣おどり大会」は、半世紀以上にわたって地域の人々に愛されてきた伝統行事です。
また、「水門川万灯流し」も歴史ある催しで、手作りの灯ろうを川に流すことで夏の終わりに先祖の魂を送るという日本古来の「お盆」の精神が宿っています。お盆とは、日本で毎年8月中旬に行われる、先祖の霊を家に迎え、再び送り出す伝統的な行事のことです
水都まつりの魅力 ―灯りと踊りが織りなす、忘れられない夜―
圧巻の美しさ—— 水門川万灯流し

水都まつり最大の見どころのひとつが、「水門川万灯流し」です。「万灯」とは、紙や竹、木で作られた小さな灯ろうのこと。参加者があらかじめ受け取った万灯キットに想いを込めて絵や文字を描き、それを水面にそっと浮かべると、無数の灯りが川を流れていく光景が生まれます。

祭り2日目(土曜日)の夕刻、貴船広場でオープニングセレモニーが行われ、午後7時ごろから万灯が次々と川へ放たれます。淡く揺れる灯りの帯が川面を染め上げる様子は、言葉を失うほどに美しいものです。

川岸から見つめる人々の表情も印象的です。子どもは目を輝かせ、大人は静かに想いを馳せている。喜びと祈りが交差する、この瞬間にしか生まれない空気がそこにあります。
踊り、踊り、踊る—— 大垣おどり大会

水都まつりのもうひとつの主役が「盆踊り」です。盆踊りとは、お盆の時期に踊られる日本の伝統的な踊りのことで、地域によってその振り付けや音楽が異なります。大垣おどりは、大垣独自のリズムと振り付けを持ち、市民に長く愛されてきました。
祭りの3日間、大垣駅通りの沿道には踊りの輪が広がります。企業チームや地域の団体が揃いの浴衣で列をつくり、息を合わせて踊る姿はとても華やか。もちろん、一般の方や観光客も飛び入りで参加できます。振り付けを知らなくても、見よう見まねで一緒に踊ってみてください。太鼓のリズムに乗るうちに、すぐに踊れるようになるはずです。

また、祭りの二日目(土曜日)には、鹿児島市のフレンドリーシティ交流として、鹿児島の「おはら隊」が登場。鹿児島の代表的な民謡「おはら節」などに合わせて華麗に舞う踊り手たちが、大垣の夜に花を添えます。異なる地域の踊り文化が交差するこのコラボレーションは、水都まつりならではの楽しみです。
夜の屋台と納涼レストラン

踊りや万灯に興じたら、お腹も満たしませんか。水都まつりの期間中は、大垣駅通り一帯に納涼レストランや露店がずらりと並びます。焼きそば、唐揚げ、たこ焼き、かき氷…。日本の夏祭りの定番グルメを、ぜひ堪能してください。

そして、大垣に来たならぜひ試してほしいのが「水まんじゅう」です。水まんじゅうとは、大垣市発祥の涼菓子で、葛粉(くずこ)で作った透明感のある皮の中に餡(あん)を包んだ一品。ガラスの器に冷たい水と一緒に盛られた姿は見た目も涼やか。口に入れると、つるりとなめらかな食感とともに、上品な甘さがふわりと広がります。大垣の豊かな地下水が育んだ、この地でしか味わえない和菓子です。
駅前夏まつり
場所:大垣駅通り(北部) 日時:祭り1日目(金)~3日目(日)18:15〜21:00

大垣駅通りの北部エリアで繰り広げられる夏まつり。ステージではコンサートやさまざまなイベントが開催されます。祭り2日目(土曜日)には、鹿児島のおはら隊も登場します。また、地元の飲食店や露店、納涼レストランも楽しめます。
大垣おどり大会(盆踊り)
場所:大垣駅通り(南部) 日時:祭り1日目(金)~3日目(日)18:30〜21:00

大垣駅通りの南部エリアで繰り広げられる盆踊りです。企業や団体、観光客が一体となり、太鼓やお囃子に合わせて踊ります。夏の着物とも表現される浴衣姿が多いのもこのエリア。また、地元の飲食店や露店、納涼レストランも楽しめます。
水門川万灯流し
場所:水門川(貴船神社~高岡橋)日時:祭り2日目(土)18:30〜21:00

貴船広場でオープニングセレモニーが行われ、午後7時ごろから万灯の流し出しが始まります。淡く揺れる灯りの帯が川面を染め上げる様子は圧巻です。
楽しみ方・おすすめの過ごし方 ―水都まつりを100%満喫するプラン―

おすすめモデルコース:1日で巡る水都まつり
水都まつりは、1日でも十分に楽しめます。以下のコースを参考にしてみてください。
※モデルコースは祭り2日目(土曜日)で設定しています。
夕方まで(~17:00)
まずは大垣市内の観光から始めましょう。「大垣城」や「奥の細道むすびの地記念館」など、歴史深い大垣を感じることができる施設が多くあります。奥の細道むすびの地記念館のすぐそばにある船町川湊は、絶景スポットとして国指定の名勝にもなっており、水門川沿いを散策しながら夕暮れを待つのがおすすめです。川沿いには四季折々の花が植えられており、風景写真を撮るのにも最適です。
夕方(17:00〜)
暑い季節にぴったりの大垣名物「水まんじゅう」で、心も身体も「涼」を感じてみよう。市内には、水まんじゅうを販売している和菓子店が多く点在しています。伝統的な黒あんはもちろん、各店舗オリジナルの味や見た目の水まんじゅうに挑戦するのも大垣ならではの楽しみです。
夜(18:30〜)
祭り2日目(土)なら、貴船広場へ。万灯流しのオープニングが始まり、次々と万灯が川に浮かべられていきます。川沿いに陣取り、流れる灯りを見ていると、幻想的な世界へタイムトリップしたような気分になるはずです。
夜(19:30〜)
お腹が減ったら納涼レストランへ。屋外で日本の祭りならではの味を堪能してみてください。お囃子や太鼓の中で飲める冷たい生ビールは格別ですよ。
夜(20:00〜)
お腹も満たされ体力も充電できたところで、盆踊りに挑戦してみよう。踊りの振り付けは意外とシンプル。せっかく来たなら、踊らな損、損!
周辺スポット
大垣城
時 間 9:00~17:00(最終入館16:30)
休館日 火曜日(その日が祝日にあたるときは、その翌日)、年末年始
関ケ原合戦(1,600年)の西軍・石田三成の本拠地となった城。天守閣からの眺めは必見です。

奥の細道むすびの地記念館
時 間 9:00~17:00
休館日 年末年始
世界で最も短い日本の伝統的な定型詩「俳句」。その俳句の巨匠で、江戸時代に活躍した松尾芭蕉の作品「奥の細道」を学べる博物館です。

郷土館
時 間 9:00~17:00(最終入館16:30)
休館日 火曜日(その日が祝日にあたるときは、その翌日)、年末年始
大垣藩を納めた歴代藩主・戸田家の資料や、大垣ゆかりの美術品を展示し、大垣の歴史が学べる博物館です。大垣のお土産はここで買えます!

水まんじゅう販売店
大垣市内には水まんじゅうを味わえる和菓子店が多数あります。
祭り会場となる大垣駅通り沿いにある店舗:御菓子つちや、金蝶園総本家(駅前)、金蝶園総本家(郭町)、餅惣

基本情報・アクセス
イベント概要
| 項目 | 内容 |
| 名称 | 水都まつり |
| 開催期間 | 例年8月上旬の金・土・日曜日 |
| 開催時間 | 概ね18:00~21:00 ※各イベントにより異なる |
| 会場 | 大垣駅通り・本町通り・大手通り・水門川一帯 |
| 入場料 | 無料 ※一部有料コンテンツあり |
| 公式サイト | https://www.ogakikanko.jp/event/suitomaturi/ |
アクセス
●電車でのアクセス
名古屋駅→ 大垣駅 JR東海道本線で約30分。大垣駅南口から会場まで徒歩約5分。名古屋から30分で行ける手軽さが魅力のひとつです。
●車でのアクセス
名神高速道路 大垣ICより約10分。祭り開催期間中は交通規制あり。公式サイトのちらしマップにてご確認ください。
駐車場:有料駐車場をご利用ください(会場周辺に複数あり)
問い合わせ
大垣観光協会
〒503-0923 岐阜県大垣市船町2丁目26番地1 奥の細道むすびの地記念館内
TEL:0584-77-1535