岡山市・倉敷市で1年以内にオープンした、日本の伝統的な甘い小豆あん「あんこ」を楽しめる新店3軒を紹介。花のような餡フラワーおはぎ、行列の人気おはぎ店、親子で営むどら焼き店をめぐります。
「あんこ」とは、小豆を砂糖で甘く煮たペーストのことで、日本の伝統的なお菓子に欠かせない食材です。岡山県内では今、あんこを味わえる新しいお店が次々とオープンしています。花のように美しい「餡フラワーおはぎ」、行列ができる人気おはぎ専門店の新店舗、親子で営む手作りの和菓子店。この1年以内にオープンした3軒を実際に訪れ、それぞれのあんこスイーツをご紹介します。
-
目次
- 1. 麦とあんties(岡山市)|5種のあんこ食べ比べと花のような「餡フラワーおはぎ」
- 2. 甘党の店 やまと 倉敷店(倉敷市)|開店前から行列の人気おはぎ専門店
- 3. あんこ堂 雅(倉敷市)|親子で営む、手作りどら焼きとやさしい甘さの和菓子店
1. 麦とあんties(岡山市)|5種のあんこ食べ比べと花のような「餡フラワーおはぎ」

岡山市東区にある西大寺観音院(さいだいじ かんのんいん/歴史ある仏教寺院)のそばに、2026年4月3日にグランドオープンしたのが「麦とあんties(タイズ)」です。地元の企業である株式会社システムタイズが、地域への恩返しと町のにぎわいづくりを目指して開いたお店です。

店舗は、昔ながらの蔵(日本の伝統的な倉庫)を改装した建物。岡山県産の小麦をブレンドしたパンや、あんこを使ったメニューが楽しめます。2階にはイートインスペースがあり、お参りや町歩きの合間にひと休みするのにもぴったりです。

おすすめは「5つのあんこ食べくらべと特製ミルク食パン(ほうじ茶付き)」。ほうじ茶は、茶葉を焙煎して作る香ばしい日本茶です。お皿には少しずつ盛られたあんこと、花の形のバターが並び、食べる前から気分が上がります。


あんこは、つぶあん(小豆の粒を残したもの)、しろあん(白い豆で作ったもの)、黒ごま、抹茶、きなこ(炒った大豆の粉)の5種類。それぞれをパンにのせて食べ比べます。特製ミルク食パンは厚みがあってふわふわで、ほんのり甘く、あんことよく合います。どのあんこも口当たりがまろやかで、小豆の風味やごまの香りなど、ひと口ごとに違った味わいを楽しめます。バターを合わせると、塩気があんこの甘さを引き立ててくれました。あんことバターの量を自分好みに調整できるのも、この食べ方ならではの楽しさです。

もうひとつ注目したいのが「餡フラワーおはぎ」です。おはぎとは、もち米を丸めてあんこなどで包んだ、日本の伝統的な和菓子のこと。こちらのおはぎには、岡山県産のもち米「ヒメノモチ」を使い、あんこで作ったバラや小花を飾っています。花びらはひとつひとつ手で絞り出して仕上げ、果物や野菜などの自然素材で優しい色合いにしています。繊細に重なる花びらは、思わずじっくり眺めたくなる美しさです。
つぶあんやきなこなどのおはぎと組み合わせれば、見た目だけでなく、素材ごとの風味の違いも楽しめます。持ち帰りもできるので、華やかな手土産にもおすすめです。
【麦とあんties(タイズ)】
所在地:岡山県岡山市東区西大寺中3-4-3
TEL:086-230-3311
営業時間:9:00~16:00
定休日:水曜日
駐車場:あり(西大寺観音院第2駐車場)
2. 甘党の店 やまと 倉敷店(倉敷市)|開店前から行列の人気おはぎ専門店


倉敷市玉島で長く愛されてきたおはぎ専門店「甘党の店 やまと」が、2026年8月20日に2店舗目となる倉敷店をオープンしました。場所は倉敷市堀南の、国道2号バイパス沿いの側道です。玉島の本店で作られたおはぎを、こちらでも購入できます。

私が訪れたのは開店の約10分前。すでに店の外まで行列ができていました。10時に開店すると、お客さんは順番に注文して購入していきます。複数個まとめて買う人がほとんどで、人気の高さがうかがえました。「あんこ」の5個入りは、私の順番が来る前に売り切れてしまうほど。それでも、あんこ3個ときなこ2個の詰め合わせを購入できました。


食べてみて、まず印象に残ったのはもち米のもっちりとした食感です。しっかりと粘りを感じます。北海道産の小豆で作ったあんこは、ほくほくとした粒感がほどよく残り、小豆の香りと、しっかりとした甘さを楽しめました。きなこのおはぎは、口に運ぶと香ばしい香りがふわりと広がります。中にあんこが入っているので、きなことあんこの両方を味わいたい方にもおすすめです。

その日の販売分がなくなり次第、営業は終了となります。現在は正午ごろには売り切れていることが多いそうです。ただ、今後は倉敷店での販売数を増やす予定とのことなので、購入しやすくなるかもしれません。好きな組み合わせを選びたい方は、早めの来店がおすすめです。

【甘党の店 やまと 倉敷店】
所在地:岡山県倉敷市堀南600-1
営業時間:10:00~売り切れ次第終了
定休日:水曜日
駐車場:あり(20台)
3. あんこ堂 雅(倉敷市)|親子で営む、手作りどら焼きとやさしい甘さの和菓子店

倉敷中央病院の近く、小道沿いにある「あんこ堂 雅(まさ)」は、2025年11月にオープンした和菓子店です。どら焼き(ふんわりした丸い生地であんこをはさんだお菓子)やおはぎ、だんごなどを販売しています。オーナーはお母さん、店長は息子さん。店名の「雅」は、息子さんの名前に由来しています。
お菓子作りの原点は、子育ての経験にあるそうです。お母さんは、野球をしていた2人の息子さんとその仲間たちに、手作りのおはぎやいちご大福(いちごをあんこと餅で包んだお菓子)をふるまってきました。体づくりに励む子どもたちにも甘いものを楽しんでほしいと、素材を選び、甘さを控えめにしてあんこを炊いていたことが、今のお店につながっています。
目指すのは、日本のお母さんやおばあちゃんが家庭で作ってくれるような、ほっとする和菓子です。きび糖(サトウキビから作る砂糖)を使い、あんこもカスタードも手作りしながら、毎日のおやつに食べたくなる親しみやすい味わいを大切にしています。



どら焼きの定番は「つぶあん」「こしあん(粒のない、なめらかなあんこ)」「あんバター」の3種類。私のおすすめは、カルピスバターを使った「あんバター」です。カルピスバターは、乳製品ブランド「カルピス」が作るコクのあるバターです。ふんわりした生地に、ほどよい甘さのあんことバターをサンドしています。バターの塩気がアクセントになり、あんこの風味とまろやかなコクが口の中に広がります。

店頭には、どら焼きのほかに、おはぎやみたらしだんご(甘じょっぱいたれをかけた餅だんご)も並んでいました。季節に合わせて、いちご大福やわらびもち(わらび粉で作る、ぷるんとした食感の和菓子)が登場することもあります。和菓子を通して、その季節ならではの楽しみを感じてほしいという思いも込められています。

手作りのため、1日に用意できる数には限りがあります。売り切れ次第終了となるので、確実に購入したい場合は、事前にお店へ予約を相談してみてください。
【あんこ堂 雅】
所在地:岡山県倉敷市幸町11-23
TEL:070-5528-1221
営業時間:10:30~売り切れ次第終了
定休日:土・日曜日、祝日(不定休あり)
駐車場:あり(3台)
-
里庄町グルメ:古民家カフェ「文庫茂登田」と和菓子店「菓匠将満」で楽しむ和のランチ 2026.06.26
-
岡山城と後楽園の近く「長楽堂」で味わう、上質な和菓子とお抹茶体験 2026.02.05
-
岡山の地元民おすすめ!「岡山県のいちおし和菓子店」10選 2024.10.23