歴史ある美術館で西洋の名画に出会い、船で瀬戸内海のアートの島へ。 岡山桃太郎空港を起点に、現代アートで知られる直島と、倉敷の大原美術館を巡る2泊3日のモデルコースです。
1日目は岡山県玉野市の宇野港からフェリーに乗り、直島の地中美術館やベネッセハウス ミュージアムを訪れます。2日目は白壁の町並みが美しい倉敷で名画を鑑賞。最終日は岡山市で日本庭園や岡山城、竹久夢二の作品を楽しみます。
JRや路線バス、フェリーなどの公共交通機関を利用して巡ることができます。
旅行日数: 2泊3日
主な交通手段: 空港連絡バス、JR、路線バス、路面電車、フェリー、徒歩
宿泊エリア: 1泊目・玉野市(宇野港周辺)/2泊目・岡山市内
※このコースは、1日目の9時ごろまでに岡山桃太郎空港へ到着する旅行者を想定しています。利用する航空便や交通機関の接続によって、直島での鑑賞時間が変わるため、事前に時刻表と美術館の予約状況をご確認ください。
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目次
- 1日目|岡山桃太郎空港から直島へ。瀬戸内海に溶け込む現代アート
- 2日目|大原美術館と倉敷美観地区。西洋美術と歴史ある町並みに触れる
- 3日目|夢二郷土美術館、岡山後楽園、岡山城。岡山の美と歴史を楽しむ
- 旅の前に確認しておきたいこと
1日目|岡山桃太郎空港から直島へ。瀬戸内海に溶け込む現代アート
岡山桃太郎空港から宇野港へ|JRとフェリーで直島を目指す

岡山桃太郎空港に到着したら、空港連絡バスでJR岡山駅へ向かいます。岡山駅西口までの所要時間は約30分です。
岡山駅からは、JR宇野線(宇野みなと線)を利用して宇野駅へ向かいます。直通列車のほか、茶屋町駅で宇野行きの列車に乗り換える方法もあります。所要時間は列車や乗換時間によって異なりますが、約1時間前後を目安にしましょう。
宇野駅に到着したら、徒歩約3分で宇野港へ。ここから四国汽船のフェリーに乗船し、約20分で直島の宮浦港に到着します。
フェリーは便数が限られているため、先に出航時刻を確認し、余裕を持って宇野港へ向かうのがおすすめです。
アクセス:岡山桃太郎空港 → 岡山駅西口(空港連絡バス約30分)→ 宇野駅(JR宇野線約50〜57分、必要に応じ茶屋町駅で乗換)→ 宇野港(徒歩約3分)→ 直島・宮浦港(フェリー約20分)
その他のアクセス:
定額タクシー: 岡山桃太郎空港から宇野港へ直接向かう方法もあります。普通車1台の片道料金は16,600円以内で、事前予約が必要です。複数人での旅行や、空港からの乗換回数を減らしたい場合に便利です。
路線バス: 岡山駅から宇野駅方面へは両備バスも運行しています。所要時間は約62〜64分。JRの時刻と比較して利用しやすい方法を選びましょう。
おすすめのフェリー: 宇野港12:15発 → 宮浦港12:35着
※今回のコースでは宇野港12:15発のフェリーを利用することを想定しています。接続するJRの時刻と乗船準備に必要な時間を事前に確認してください。
宮浦港から地中美術館へ

宮浦港に到着したら、港の2番のりばから直島町営バス「つつじ荘行き」に乗車します。
約12〜16分で終点の「つつじ荘」に到着。ここでベネッセアートサイト直島の無料シャトルバスに乗り換え、「地中美術館チケットセンター」へ向かいます。
シャトルバスの乗車時間は約7分。チケットセンターから美術館までは徒歩約5分です。
宮浦港から地中美術館までは、バスの乗換時間を含めて40〜60分程度の余裕を見込んでおくと安心です。混雑時はさらに時間が必要な場合があります。
アクセス:宮浦港 → つつじ荘(町営バス約12〜16分)→ 地中美術館チケットセンター(無料シャトルバス約7分)→ 地中美術館(徒歩約5分)
その他のアクセス: 宮浦港周辺ではレンタサイクルも利用できます。ただし、美術館エリアには坂道があり、ベネッセアートサイト直島の敷地内では自転車の乗り入れが制限されています。初めて訪れる場合は、町営バスと無料シャトルバスの利用がおすすめです。
地中美術館|自然光と作品が一体となる空間

直島でまず訪れたいのが、建築家・安藤忠雄が設計した地中美術館です。
瀬戸内海の景観を損なわないよう、建物の大部分を地中に埋め込んだ美術館には、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が恒久設置されています。
自然光によって作品の見え方が変わり、建築そのものも鑑賞体験の一部となっています。
滞在目安:約90分
注意: 地中美術館は日時指定のオンライン予約制です。今回のコースでは14:00〜15:00ごろの予約枠を目安に、島内交通との接続を確認して予約しましょう。
※地中美術館は2027年1月12日〜3月19日まで長期メンテナンスのため休館予定です。また、直島の各美術館・アート施設では、臨時休館や展示替えが行われる場合があります。旅行前に公式の開館カレンダーをご確認ください。
ベネッセハウス ミュージアム|アート・建築・自然の共生

続いて、ベネッセハウス ミュージアムへ。
地中美術館からはチケットセンター方面に戻り、無料シャトルバスで「ベネッセハウス ミュージアム下」まで移動します。バスの乗車時間は数分程度ですが、運行間隔があるため事前に時刻表を確認しましょう。
安藤忠雄設計の美術館とホテルが一体となった施設で、現代アートを鑑賞できます。館内の作品だけでなく、建築と瀬戸内海の風景が一体となった空間も見どころです。
周辺には屋外作品も点在しており、海沿いを歩きながらアートに触れることができます。
ベネッセハウス ミュージアムは通常21:00まで開館しているため、午後からの直島観光でも比較的時間を確保しやすい施設です。
アクセス:地中美術館チケットセンター → ベネッセハウス ミュージアム下(無料シャトルバス)→ 美術館(徒歩)
滞在目安:約60分
※ベネッセハウス ミュージアムは通常21:00まで開館していますが、島内の無料シャトルバスや町営バスは、それより早い時間帯に運行を終了するため注意が必要です。宇野港へ戻るフェリーの出航時刻から逆算し、島内バスの接続を確認しておきましょう。
海辺のアート|瀬戸内海の風景とともに楽しむ

美術館の鑑賞前後には、周辺の屋外アートにも立ち寄りましょう。
ベネッセハウス ミュージアム周辺には、草間彌生の《南瓜》など、瀬戸内海の風景と一体になったアート作品が点在しています。
自然と作品が調和した景色を楽しみながら、海沿いを散策するのも直島ならではの魅力です。
滞在目安:約20〜30分
※屋外作品は鑑賞可能な時間帯や季節、メンテナンス等によって見学条件が変わる場合があります。日没時間にもご注意ください。
時間に余裕があれば|本村の家プロジェクト
直島には、美術館エリア以外にも現代アートが点在しています。
本村エリアには、昔ながらの集落に現代アートを取り入れた「家プロジェクト」があり、その中の「角屋」では、古い建物を生かした作品を通して、島の暮らしとアートの関係を感じられます。
訪れる場合は、宮浦港から町営バス「つつじ荘行き」に乗り、「農協前」で下車します。港からの乗車時間は約6〜8分です。
ただし、「角屋」は通常16:30に閉館します。今回の午後からの直島観光では、到着時刻や美術館の予約時間によって立ち寄れない場合があります。早い便で直島に到着できた場合や、地中美術館などの鑑賞時間を調整できる場合に検討しましょう。
アクセス:宮浦港 → 農協前(町営バス約6〜8分)→ 家プロジェクト(徒歩)
滞在目安:約20〜40分
フェリーで宇野港へ|玉野市内に宿泊

直島のアート鑑賞を終えたら、町営バスで宮浦港へ戻ります。
美術館エリアからは無料シャトルバスで「つつじ荘」へ向かい、町営バス「宮浦港行き」に乗り換えます。
夕方以降のフェリーを利用して宇野港へ戻りましょう。今回のコースでは、宮浦港19:02発、宇野港19:22着のフェリーを利用することもできます。

宇野港に到着したら、玉野市内のホテルへ。宇野港周辺にも屋外アートが点在しており、翌朝に時間の余裕があれば散策を楽しめます。
アクセス:つつじ荘 → 宮浦港(町営バス約12〜16分)→ 宇野港(フェリー約20分)
宿泊:宇野港周辺・玉野市内
2日目|大原美術館と倉敷美観地区。西洋美術と歴史ある町並みに触れる
宇野港から倉敷へ|JRで美観地区を目指す

朝、宇野港周辺のホテルを出発し、徒歩でJR宇野駅へ向かいます。
宇野駅からJR宇野線(宇野みなと線)で岡山駅へ。岡山駅まで直通する列車なら約50〜57分です。時間帯によっては茶屋町駅で岡山方面行きの列車に乗り換える場合があります。
岡山駅では、JR山陽本線の倉敷・福山方面行きに乗り換えます。岡山駅から倉敷駅までは約17分です。
宇野駅から倉敷駅までは、乗換時間を含めて1時間15分〜1時間40分程度を見込んでおきましょう。
倉敷駅に到着したら、南口から倉敷中央通りを進み、徒歩約15分で倉敷美観地区に到着します。
アクセス:宇野駅 → 岡山駅(JR宇野線約50〜57分、必要に応じ茶屋町駅で乗換)→ 倉敷駅(JR山陽本線約17分)→ 倉敷美観地区(徒歩約15分)
その他のアクセス: 玉野市から倉敷へはタクシーやレンタカーで向かう方法もあります。宇野港周辺から倉敷市中心部までは車で約50〜60分が目安です。道路状況によって所要時間が変わります。
大原美術館|倉敷で出会う世界の名画

倉敷美観地区の中心に位置する大原美術館は、1930年に開館した日本初の西洋美術を中心とする私立美術館です。
実業家・大原孫三郎と画家・児島虎次郎の活動から生まれたコレクションには、西洋美術の名作をはじめ、日本の近現代美術、工芸など幅広い作品が含まれます。
歴史的建築と美術作品をじっくり楽しめるよう、見学には1時間30分〜2時間程度を確保するのがおすすめです。
アクセス:倉敷美観地区内(倉敷駅南口から徒歩約15分)滞在目安:90〜120分
※大原美術館は季節によって開館時間が異なります。特に12〜2月は15:00閉館(最終入館14:30)のため、宇野港周辺から倉敷への移動時間を考慮し、午前中の鑑賞がおすすめです。
倉敷美観地区|町並みを歩きながら文化に出会う

美術館の鑑賞後は、倉敷川沿いを散策しましょう。
江戸時代の面影を残す蔵屋敷、歴史ある建物を活用したショップやカフェが集まり、現代の暮らしの中に受け継がれる町の文化を感じられます。
倉敷美観地区には、岡山の郷土料理や瀬戸内の食材を味わえる飲食店もあります。昼食やカフェでの休憩を楽しみながら、ゆっくりと散策しましょう。観光後はJR倉敷駅から岡山駅へ移動し、岡山市内に宿泊します。
滞在目安:90〜120分宿泊:倉敷市内
倉敷から岡山市内へ|翌日の観光に備えて宿泊

倉敷での観光を終えたら、JR倉敷駅から山陽本線の岡山方面行きに乗車します。
約17分で岡山駅に到着します。駅周辺には宿泊施設や飲食店も多く、翌朝から岡山市内の観光を楽しむのに便利です。
夕食は岡山市内で、岡山の郷土料理や地元の食材を味わうのもおすすめです。
アクセス:倉敷駅 → 岡山駅(JR山陽本線約17分)
宿泊:岡山市内
3日目|夢二郷土美術館、岡山後楽園、岡山城。岡山の美と歴史を楽しむ
岡山駅から夢二郷土美術館へ
朝、岡山市内のホテルを出発し、夢二郷土美術館へ向かいます。
岡山駅からは、後楽園口(東口)のバスターミナル1番のりばから、岡電バス18系統「藤原団地行き」に乗車します。
約15分で「蓬莱橋(ほうらいばし)・夢二郷土美術館前」に到着。バス停から美術館までは徒歩ですぐです。
アクセス:岡山駅東口1番のりば → 蓬莱橋・夢二郷土美術館前(岡電バス約15分)→ 夢二郷土美術館(徒歩すぐ)
その他のアクセス:
路面電車+徒歩: 岡山駅前電停から「東山行き」に約5分乗車し、「城下(しろした)」電停で下車。そこから徒歩約15分で美術館に到着します。
タクシー: 岡山駅から美術館まで約10分。荷物が多い場合や複数人での移動にも便利です。
ホテルをチェックアウトした後、大きな荷物がある場合は、宿泊施設の荷物預かりサービスや岡山駅周辺のコインロッカーなどを利用すると、身軽に観光を楽しめます。利用条件や営業時間は事前に確認しておきましょう。
夢二郷土美術館|岡山ゆかりの芸術家・竹久夢二

岡山県出身の画家・詩人、竹久夢二の作品を所蔵する美術館で、大正ロマンを象徴する美人画やデザインの世界に触れられます。
赤レンガ造りの建物も印象的で、館内にはミュージアムショップやカフェも併設されています。
滞在目安:約45〜60分
岡山後楽園|日本庭園に息づく造形美

夢二郷土美術館から岡山後楽園までは徒歩で移動できます。美術館から旭川に架かる蓬莱橋を渡り、岡山後楽園の正門へ。徒歩約5〜10分で到着します。
広々とした芝生や池、園路を巡りながら、江戸時代から受け継がれる日本庭園の美しさを堪能します。
岡山後楽園は日本三名園の一つに数えられ、園内を歩きながら四季折々の景色を楽しめます。
アクセス:夢二郷土美術館 → 蓬莱橋 → 岡山後楽園正門(徒歩約5〜10分)
滞在目安:約60分
岡山城|歴史と伝統文化に触れる

岡山後楽園から旭川を挟んだ対岸にある岡山城へ。
後楽園の南門から出て、旭川に架かる月見橋を渡ると岡山城側に到着します。南門から岡山城天守まで徒歩約5〜10分が目安です。
黒い外観から「烏城(うじょう)」とも呼ばれる岡山城では、城の歴史を紹介する展示などを楽しめます。
アクセス:岡山後楽園南門 → 月見橋 → 岡山城(徒歩約5〜10分)
滞在目安:約45〜60分
岡山城から岡山桃太郎空港へ
岡山城の見学後は、岡山桃太郎空港へ向かいます。
岡山城から路面電車の「城下」電停までは徒歩約10分。「岡山駅前行き」の路面電車に乗車すると、約5分で岡山駅前に到着します。
岡山駅では駅構内を通って西口へ移動し、21番のりばから岡山桃太郎空港行きのリムジンバスに乗車します。空港までの所要時間は約30分です。
おすすめアクセス:岡山城 → 城下電停(徒歩約10分)→ 岡山駅前(路面電車約5分)→ 岡山駅西口21番のりば(徒歩移動)→ 岡山桃太郎空港(空港連絡バス約30分)
その他のアクセス:
路線バス: 岡山城から徒歩約5分の「県庁前」バス停から、岡山駅方面行きの路線バスを利用する方法もあります。
タクシー: 岡山城から岡山駅まで直接向かう方法もあります。道路状況によって所要時間が変わるため、余裕を持って移動しましょう。
空港へは航空便の出発時刻に十分な余裕を持って移動しましょう。国際線を利用する場合は、航空会社が指定するチェックイン時間も忘れずに確認してください。
旅の前に確認しておきたいこと
・地中美術館など、日時指定予約が必要な施設は事前にチケットを手配してください。
・直島の町営バス・無料シャトルバスは便数と定員に限りがあるため、乗り継ぎに余裕を持ちましょう。
また、地中美術館をはじめ、直島のアート施設では定期メンテナンスに伴う長期休館が設定される場合があります。事前に公式の開館カレンダーをご確認ください。
・フェリーは天候や海上状況により欠航・変更になる場合があります。
・JR宇野線では、設備メンテナンスなどに伴い、一部列車が運休する場合があります。利用日の最新の運行情報を確認してください。
・岡山桃太郎空港から出発する便が早い場合は、3日目の観光スポットを減らすなど、航空便に合わせた調整が必要です。
世界の名画、瀬戸内の現代アート、日本の庭園美。岡山から始まる、多彩な美の世界を巡る3日間をお楽しみください。
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