京都府北部にある日本三景・天橋立へ向かう旅を特別な体験にしてくれるのが、観光列車「丹後あかまつ号」です。木のぬくもりを感じる車両は別名「カフェ列車」。コーヒーを飲みながら、海の絶景を楽しむ。そんな「海の京都」を走る列車の旅をご紹介します。
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目次
- 「海の京都」を走る観光列車「丹後あかまつ号」とは?
- 木のぬくもりに包まれた、こだわりの車内デザイン
- 車窓に広がる奈具海岸・由良川橋梁の絶景
- 丹後の味覚を楽しむ、車内グルメ&お土産
- 乗車前に知っておきたい基本情報|運行ルート・ダイヤ・料金・予約方法
- 列車に乗ること自体が旅になる。「丹後あかまつ号」でめぐる海の京都
「海の京都」を走る観光列車「丹後あかまつ号」とは?

京都府北部にある天橋立は、日本三景のひとつとして知られる景勝地です。宮津湾に約3.6kmにわたって続く砂州に、約6,700本の松が生い茂っています。このめずらしい地形は、古くから人びとの心を惹きつける絶景でした。

そんな天橋立へ、海の絶景を楽しみながら向かうことができるのが、西舞鶴駅と天橋立駅を結ぶ京都丹後鉄道の観光列車「丹後あかまつ号」です。
京都駅から西舞鶴駅までは、JRの直通特急「まいづる」で約1時間30分。レンタカーを借りなくても、公共交通機関でアクセスできます。

天橋立を象徴する「松」をテーマにした列車のデザインは日本屈指のデザイナー・水戸岡鋭治氏によるもの。彼の手がけるインテリアは美しさと心地よさが両立し、多くの旅行者にとって憧れです。
目的地までの移動時間も旅の楽しみになる。それが「丹後あかまつ号」の魅力です。
木のぬくもりに包まれた、こだわりの車内デザイン

「丹後あかまつ号」に乗り込むと、木をふんだんに使った温かみのある空間が広がります。「松」をテーマにしているだけあって、インテリアには松のモチーフが随所にあしらわれています。いくつ見つけられるでしょう?

座席は自由席で、さまざまなタイプが用意されています。3〜4人のグループには、向かい合って座れるボックス席がおすすめ。景色をじっくり楽しみたい人には、窓に面したカウンター席がぴったりです。

座り心地を重視するならソファー席へ。窓を囲む木の装飾がフォトフレームのように見えるため、記念撮影にもおすすめの席です。
車内のどこからでも景色を楽しめますが、西舞鶴駅から乗車する場合、進行方向の右側に海が見えます。

車内には職人が制作した木彫作品も飾られ、日本の伝統的な工芸に触れることができます。時期によってはハロウィンやクリスマスなど、季節に合わせた装飾も楽しめます。
車窓に広がる奈具海岸・由良川橋梁の絶景

「丹後あかまつ号」を一躍、有名にしたのが海の上を走る絶景のルートです。由良川の河口近くに架かる、全長約550メートルの由良川橋梁は、水面と橋の距離が近いため、まるで海の上を列車が走っているように見えます。

丹後神崎駅と丹後由良駅の間にあるこの橋が見えてくると、列車はゆっくり速度を落とし風景を堪能する時間へ。観光列車ならではのサービスです。

もうひとつの見どころは丹後由良駅と栗田駅の間にある奈具海岸です。
急に景色が開けたと思うと、一面に青い海が広がります。白く美しい岩場が続く海岸線を間近に眺められるのも、この列車ならではの体験。

ここで電車は一時停止。存分に写真をとるもよし、こころゆくまで景色を眺めるもよし、乗客は思い思いの時間を過ごします。
アテンダントのおすすめ絶景

車内には「丹後あかまつ号」と沿線を知り尽くしたアテンダントが乗車。沿線の見どころや地域の歴史を案内してくれます。

おすすめの季節を尋ねると、答えはなんと「オールシーズン」。春は四所駅周辺の桜並木や丹後由良駅の桜が満開に。秋は山々の紅葉、冬は雪景色と、季節ごとに違う風景が楽しめると教えてくれました。
とくにおすすめは夏の奈具海岸で、日差しに反射する波の輝きが美しいそうです。
由良川橋梁を走る列車を外から撮影したい場合は、「安寿の里もみじ公園 」周辺が撮影スポットです。
※冬場は雪の影響で運行が制限されることがあるため、ご注意ください。
丹後の味覚を楽しむ、車内グルメ&お土産

「丹後あかまつ号」は「カフェ列車」とも呼ばれています。車内には販売カウンターがあり、ドリンク類、スイーツ、季節限定メニューなどを購入できます。
人気メニューのひとつが、コーヒーと焼き菓子のセットです。

アテンダントが丁寧に淹れたコーヒーを片手に、窓の外に広がる海や山を眺める。そんなゆったりとした時間を過ごせるのも、観光列車ならではの楽しみです。

ほかにも、地元のビールや地域で親しまれているお菓子など、丹後ならではの味覚がそろいます。メニューには英語と中国語の表記もあります。

そのほか、「AKA-MATSU」のロゴが入ったトートバッグや、列車をモチーフにしたペンケースなど車内限定のお土産も見逃せません。

また、車内には乗車記念スタンプも用意されています。旅の記念に押してみてはいかがでしょうか。
乗車前に知っておきたい基本情報|運行ルート・ダイヤ・料金・予約方法

「丹後あかまつ号」は、西舞鶴駅と天橋立駅の間を1日2往復運行しています。運行日は原則平日の火曜日・水曜日。(祝日や年末年始など特別に運行する日程もある)
乗車には通常の運賃(西舞鶴駅~天橋立駅 650円)に加え、800円の乗車整理券が必要です。大人1名、合計1,450円で利用できます。

乗車整理券は公式サイトから予約・購入でき、乗車日の3か月前から受けつけています。
一度に予約できるのは9名まで。座席は全席自由席です。当日空席がある場合は予約なしでも乗車できます。
※料金・時刻・運行日・予約条件は変更される場合があります。乗車前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
アテンダントのおすすめ乗車方法

天橋立への日帰り旅行についてアテンダントに聞いてみると、西舞鶴駅10時13分発の1号と、天橋立駅14時48分発の4号を利用するのが便利とのこと。天橋立に約4時間滞在できるので、観光をしたり食事をしたりゆっくりすごせるそうです。

また、車両を丸ごと貸し切ることもできます。定員30名の車両を43,500円で貸し切ることができ、少人数での利用も可能です。食べ物や飲み物を自由に持ち込めるため、家族旅行や記念日の旅行にぴったりです!
列車に乗ること自体が旅になる。「丹後あかまつ号」でめぐる海の京都

木のぬくもりを感じる車内で、コーヒーとともに窓いっぱいに広がる海の絶景を堪能する。「丹後あかまつ号」には、移動時間を特別な体験に変える魅力が詰まっています。

終点の天橋立駅周辺にはホテルや旅館も多く、宿泊するのもおすすめです。とくに冬、毎年11月6日にズワイガニ漁が解禁されます。ここ京丹後エリアでは高級ブランドカニ「間人ガニ」が楽しめます。
さらに、京丹後エリアを拠点に周辺地域へ足をのばすのもよいでしょう。福井方面から天橋立を経由して兵庫県の豊岡方面へ向かうなど、2泊以上の周遊旅行にもおすすめです。
京丹後エリアは、定額制の車両サービス「mobi」の利用エリアなので移動に便利。アプリで配車予約が完結するので、日本語が話せなくてもスムーズに移動できます。

レンタカーがなくても、京都駅から列車を利用して海の京都を満喫できます。次の京都旅行では「丹後あかまつ号」に乗って、いつもとは少し違う列車の旅を楽しんでみませんか。
運行日や予約方法の詳細は、公式サイトをご確認ください。